はじめに
電研準部員、「おいれんさー」と申します。新ロゴのデザインを担当しましたが、あくまで部員ではないです。
私が入学した時、すでに電気研究部にはロゴが存在していました。津田沼祭や文化の祭典で行われていた、電子工作体験。そのために制作したキットの基板にも電研ロゴがプリントされており、部員が設計したオリジナル基板であることを強調する役目を果たしていました。もちろんポスターなどにもロゴは掲載されており、電研という部活の存在感は強い物だったと感じます。
さて、デザイン科学科の学生である私は電研には所属していない身でありながら、大学のイベントなどをきっかけに電研との繋がりが形成され、今では普段から色々とお世話になっている状態。
「4年間デザインについて学んできたんだ。いい機会だし、新しいロゴを描いてみよう。」
こうして私は誰にも頼まれていないのにも関わらず、ロゴのリニューアルを試みたのでした。
初稿 ペイントアプリでざっくりと
まずは「DENKEN」の文字からリデザイン。
「E」の右側が斜めにスパッと切り取られる形状だったことに加え、「N」の文字が斜めになっているのが印象的なロゴだったので、それに合わせて文字全体を斜めにして統一感を出すことに。
特徴的な「D」をそのまま斜めにすると「A」に見えてしまうと感じ、旧ロゴの字体を尊重しつつバランスを調整していきました。
また、「D」や「E」に比べて右端の「N」が割とシンプルな形状だったので、パルスや抵抗を連想させるようなデザインにしました。
それぞれの線には一応のルールを設けてデザインしていきました。上の画像の通りです。
どの線にも従っていない箇所が目立つ「K」はこの後の過程で形状変更され、「D」の斜め線と合わせられることになります。
また、元のロゴから離れたパターンも同時期に複数個描きました。
ほとんどお遊びですが、カタカナの「デンケン」とか割と気に入ってます。これらの没バージョンが使われる日は来るのでしょうか。
ここで電研部員に共有してみる
この段階で電研部員にリデザイン中のロゴを共有したところ、好感触。上記のやり取りの後、部員全体のグループに共有しました。勝手に描いてるのに、寛大な心で受け入れて頂ける場所。
部員じゃないのに電研のLINEに入ってるの、何???
イラレで清書
ここからはAdobe Illustratorを使って作業していきました。
なんか色々と描かれてますが、まずは左上から。
先ほど述べた「K」は、複数個パターンを検討し、「E」も形状を変更。パッと見ではわかりづらいかもしれませんが、微調整しています。ここにコールサインである「JA1YDU」の文字も合わせたものが、画像右下の最終的なロゴになります。
もちろん基板などにも使えるよう、横文字版ロゴも用意(右上)。3文字目の「N」をシンプルな形状に変更したものが、横文字版決定稿に。
左下のスペースが余ったので、ここでも別案を描いてます。レインボーにしたり、マティスEB(エヴァ明朝)にしたり。
最後に
作業開始から約2週間。こうして新たなロゴが完成しました。現在ではこちらが各種ポスターなどに用いられています。
私がこの大学を離れても電研の活動が続けられ、このロゴが後年に受け継がれていくことを願います。
旧ロゴ作者であるJJ1FLJ氏に敬意を込め、この場を借りてお礼を申し上げます。Twitter上での事後承諾でありながら、このロゴを受け入れて下さり、本当にありがとうございました。
やっぱりこの新造クソダサロゴ、どこかで使えませんかね。